タイトルに魅かれて購入したのですが、本当におもしろい本でした。
基本的な話は、現代の経済学の理論を用いてバカな上司、会社の行動原理を説き明かすという内容です。

ダメな組織にも固有の「経済合理性」があるというのが基本です。
その経済合理性が「限定合理性」と呼ばれるものなのだというところが本書の核心です。
限定合理性とは、社会全体から見ると、一見、非効率で不正に見えるが、個別の企業・組織にとっては効率的で正当で合理的であるということですね。
この限定合理性を説明するにあたり、「エージェンシー理論」「取引コスト理論」「所有権理論」というので説明していくところが他の本とのアプローチの違いでしょうか。
第1部 ダメな組織にも合理性がある
(ダメな組織をエージェンシー理論に当てはめると、ダメな組織を取引コスト理論に当てはめると、ダメな組織を所有権理論に当てはめると)
第2部 ダメな組織のダメな上司にも合理性がある
(ポジティブにダメな上司の合理性、ネガティブにダメな上司の合理性、ダメな上司集団の合理性)
第3部 ダメな組織のダメな上司に仕える部下たちへ
(ダメな上司と運命をともにする道、あえて、命令違反をおこなう道、ダメな組織のダメな上司を見捨てて、会社を去る道)
ダメな組織に陥らないにはどうすればいいのかについて。
経営理念が不正にマッタをかけると説いています。
不二家が経営理念として「品質第一」を掲げてて、社員一人一人に徹底して教育しておれば、限定的合理性(不正)よりも品質第一という長期的な視点にたてるという話です。
経営理念がぼやけているものになっている会社は、ダメな企業の場合が多いとも書かれています。
明確なビジョンをあげてしまうとそれと異なる経営判断がヤリダマにあげられる可能性があるので曖昧なものにするとか。
こういう企業では「逆淘汰」がおき、優秀な人材ほど抜け出していくとか…



